ハバナで18日、投票を前に投票用紙を読むカストロ第1書記=ロイター キューバ共産党は党大会最終日の19日に開いた全体会議で、病気療養中のフィデル・カストロ第1書記(84)が退任し、弟のラウル・カストロ第2書記(79、国家評議会議長)が昇格する人事を発表した。党大会は同日閉会した。 フィデル氏は国家元首である国家評議会議長も2008年に退任しており、革命後のキューバを半世紀にわたって率いたカリスマ指導者が、公の職務から完全に退くことになる。 ただ今回の党大会で、革命が生んだ社会主義体制の維持は確認されており、精神的支柱としての存在感が今後も残るのは間違いない。ラウル氏も、これまで同様にフィデル氏の助言を得ながら国家運営を続けていくとみられる。ラウル氏の後任には党序列で2人に次ぐ古参政治局員のホセ・ラモン・マチャド氏(80)が選ばれた。 フィデル氏は党大会初日の全体会議は欠席したが、1