【セントルイス(米ミズーリ州)=貞広貴志】米CNNテレビは2日夜、当地で行われた副大統領候補討論会の視聴者を対象に、民主党ジョゼフ・バイデン上院議員(65)、共和党サラ・ペイリン・アラスカ州知事(44)のどちらが優勢だったかを緊急調査した。 あらゆるテーマにそつなく答えたバイデン氏に軍配を上げた人が51%に上り、相手陣営を激しく攻撃したペイリン氏優勢と見た人は36%だった。ただ、ペイリン氏が「事前予想より良かった」と感じた人も84%に上り、これまで外交政策などを巡る要を得ない発言で批判にさらされていた同氏にしては善戦したことを示した。 討論を聞いたマイク・マカリー元大統領報道官は、「バイデン氏は得点を稼ぎ、ペイリン氏は心をつかんだ」と総括した。米メディアは、「選挙情勢を大きく変える言動はなかった」(CNNテレビ)との評価でほぼ一致している。 米選挙では、討論会や選挙集会で問題発言があると、