台湾で神様としてまつられている熊本の男性がいます。第二次世界大戦中に台湾で戦死した熊本出身の髙田又男さんです。 先日、髙田さんの息子が、まつられている父親と会うため、台湾を訪れました。約80年ぶりの再会の旅に、以前から取材を続けるフリーアナウンサーの本橋馨さんが密着しました。 8月、台湾・高雄市。お堂には多くの人が集まっていました。 ■本橋馨さん 「髙田鳴海さんの到着前から、30人ぐらいの人たちが出迎えの準備をさしいます。こちらが保安堂です」 鳴り響く、海軍式の笛とラッパ。熊本から台湾へある人物がやってきました。熊本市で暮らす髙田鳴海さん(80)です。 ■髙田鳴海さん 「感無量です。台湾の皆さん、本当にありがとうございます。」 髙田さんの台湾での呼び名は、「神様の息子」。父親の又男さんは台湾で神になり、まつられているのです。 きっかけは、第二次世界大戦後間もない1946年。台湾の海で漁の網