「派遣切り」新聞紙上にこの言葉が頻繁に登場するようになったのは2008年頃から。米国発の金融危機が起きて業績が急に悪化する企業が相次いだ。このような危機において真っ先にしわ寄せが来るのは立場の弱い人達である。中小企業だけでなく大企業でも派遣契約の更新ができず、職を失った派遣労働者が急増した。 そんな経緯もあり、派遣労働者に対しては「低賃金で、不安定な立場の労働者」というネガティブなイメージが染み付いてしまった。しかし、労働者派遣の本来の目的は、特定の技能を持った労働者を派遣するためであったはず。大ヒットした「ハケンの品格」(主演:篠原涼子さん)は、極めて優秀なスキルを持った派遣労働者が活躍するドラマだ。 そんな派遣業界でも破格の厚遇を得ている人達がいる。エンジニア派遣大手のメイテックで働くエンジニアだ。今年で創業40周年を迎える同社は、労働者を「使い捨て」にする経営とは対局にある。 「あな