次のLTS版となる「Node.js 22」正式リリース。WebAssembly GCがデフォルトで利用可能に JavaScriptランタイム「Node.js」の最新バージョンとなる「Node.js 22」正式版がリリースされました。 Node.jsは偶数バージョンがリリースされてから6カ月の後に、30カ月の長期サポート期間(LTS:Long Term Support)に入ります。Node.js 22も、6カ月後の2024年10月にLTSとなる予定です。 Node.js 22 is here Featuring: require()ing ESM graphs, WebSocket client, updates of the V8 JavaScript engine, and more. Big thank you to @_rafaelgss and @satanacchio for t
PythonコードをWebAssemblyにコンパイルする「py2wasm」がWasmer社から発表された。WebAssembly版CPythonよりも約3倍高速だ。PythonコードをCPythonのAPIコールに変換するトランスパイラがベースになっている。 WebAssemblyランタイムの開発と提供を行っているWasmer社は、PythonのコードをWebAssemblyバイナリにコンパイルする「Py2wasm」を発表しました。 Announcing py2wasm – A #Python to #WebAssembly compiler that speeds up by 3x your Python apps!https://t.co/0v4YLZC7lY — Wasmer (@wasmerio) April 18, 2024 WebAssembly版CPythonよりも3倍高速
WebAssemblyのガベージコレクションが正式機能に、最新版のChrome 119で。Firefoxも今月リリースのFirefox 120で正式機能になる見通し 2023年2月にリリースされたChrome 111から試験的実装となっていたChromeにおけるWebAssemblyのガベージコレクション機能(以下、WasmGC)が、10月31日にリリースされたChrome 119で正式機能になったことが明らかになりました。 Firefoxでも今月(2023年11月)21日リリース予定のFirefox 120においてWasmGCが正式機能になる見通しです。 WasmGCを利用することで、ガベージコレクション機能が言語のランタイムに含まれているJavaなどプログラミング言語をWebAssemblyで実装することが容易になるため、今後WebAssembly上でさまざまなプログラミング言語の実装
回答者はWebAssembly関連の技術者303人。 最も使われているのはRust、2位のJavaScriptの使われ方とは? WebAssemblyのアプリケーションのコードを記述するプログラミング言語として何を使っているかを尋ねた質問への回答では、3年連続でRustがトップ。しかも利用率は上昇中です。 2位に入ったのがJavaScriptです。WebAssemblyバイナリはソースコードをコンパイルしてバイナリに変換することで生成されますが、JavaScriptはWebAssemblyへのコンパイルに対応していません。 WebAssemblyアプリケーションのコードとしてJavaScriptを使う方法は、WebAssemblyで構築されたJavaScriptエンジンをWebAssemblyランタイム上で実行し、そこでJavaScriptコードを走らせることです。 この方法ではWebAs
Webアプリ版Photoshopを実現させた最新Web技術をGoogleが紹介。WebAssemblyのスレッドによる高速化、ストリーミングコンパイル、Web Componentsなど Photoshopは画像の作成や加工といった専門的な用途を目的に、長年にわたって作り込まれた代表的なデスクトップソフトウェアの1つと言えます。 プロフェッショナルな用途を満たす膨大な画像処理の機能を細かく作り込まれたユーザーインターフェイスから操作し、画像の変形や加工、フィルタリングなどの大量の複雑な演算処理が実行されるなど、Webアプリケーションへの移植を難しくする要素が満載です。 それらの困難を克服し、Photoshop Webではデスクトップ版Photoshopでよく使われる一般的な機能を、類似のユーザーインターフェイスでWebに実装し、商用サービスとして提供することに成功しました。 Photosho
より高速なRubyのWebAssembly実装「Ruvy」、Shopifyがオープンソースで公開。Ruby仮想マシンとRubyアプリを組み合わせてビルド 昨年(2023年)12月にリリースされた「Ruby 3.2」では、WebAssemblyによって実装されたRubyランタイム「Ruby.wasm」が正式版となりました。これによりWebブラウザや単体のWebAssemblyランタイムの上でRubyランタイムを実行し、Rubyプログラムを実行できるようになりました。 このRuby.wasmをベースに、さらに高速なRubyのWebAssembly実装となる「Ruvy」が、Shopifyからオープンソースとして公開されました。 Calling all #Ruby developers! Explore a new tool for leveraging Ruby to create #WebAs
NGINX Unit、サーバサイドWebAssemblyにプレビュー対応。Webアプリケーション開発がWebAssemblyで可能に オープンソースで開発されている軽量なアプリケーションサーバ「NGINX Unit」(エンジンエックス ユニット)が、最新のバージョンである「NGINX Unit 1.31」でサーバサイドWebAssemblyにテクノロジープレビューとして対応し、WebAssemblyランタイムを搭載したことを明らかにしました。 NGINX UnitはこれまでPHPやPython、ruby、Perl、Go言語などに対応し、Webアプリケーション構築が可能でした。今回この対応言語にWebAssemblyが加わったことになります。 Server-side #WebAssembly has immense potential. In a new blog post, @LiamCr
WebAssemblyでBashのコマンドプロンプトを実装、Wasmer 4.0が正式リリース、POSIX対応の「WASIX」など安定版に Wasmer 4.0ではWasmerが独自仕様として提唱する、WebAssemblyからOSなどのシステムにアクセスするAPIを抽象化するWASI(WebAssembly System Interface)仕様をPOSIX対応に拡張した「WASIX」が安定版となり、これを利用してWebAssemblyで実装したBashのコマンドプロンプトなどが実現しています。 参考:WebAssemblyをPOSIX対応に拡張した「WASIX」登場、bashやcurl、WebサーバなどLinuxアプリが実装可能に。Wasmerが発表 下記はWasmerによりBashのコマンドラインをWebAssemblyで実装し、それを実行したBash環境上でPythonのWasme
VSCode for Web、WebAssembly版言語ランタイムやシェルを拡張機能として実験的に実装。Webブラウザローカルでコードやシェルを実行可能に Visual Studio Code(VSCode)をWebブラウザで利用可能にしたVSCode for Webは、ローカルマシンにVSCodeをインストールすることなく、WebブラウザさえあればGitHub上のソースコードなどを編集可能にする便利なサービスです。 ただし、VSCode for WebはWebブラウザ上で実行されているため、コードを実行するにはサーバなど、言語のランタイムがインストールされている別のマシンが必要となります。 この点は、ローカルマシン上のランタイムを用いてコードを実行できる、デスクトップアプリケーションとしてのVSCodeと比べた場合の、VSCode for Webの欠点といえます。 そこでこの欠点を補う
GoとWebAssembly 今回は、プログラミング言語GoによるWebAssemblyプログラムの開発を紹介します。Goは、Googleの開発したプログラミング言語であり、WebAssemblyへの対応も積極的に行われています。C/C++やRustでは、EmscriptenやRust and WebAssemblyのような外部プロジェクトとの連携でWebAssembly対応を果たしていました。Goでは、直接WebAssemblyバイナリをターゲットにできるなど、言語レベルでWebAssemblyに対応しているのが特徴です。そのため、Goの言語環境を整える以外の特別な環境整備が不要で、すぐに標準ライブラリを含めたGoの言語仕様を十分に生かしたWebAssemblyプログラムを作成することができます。 Goは、C/C++やRustと同様にネイティブコードをターゲットにしたプログラミング言語で
TypeScriptをコンパイルしてWebAssemblyバイナリに、実現を目指す「TypeScript Compilation SIG」をByteCode Allianceが発表 WebAssemblyの普及と発展を目的とするByteCode Allianceは、TypeScriptのコードをコンパイルしてWebAssemblyバイナリを生成できるようにすることを目指すスペシャルインタレストグループ「TypeScript Compilation SIG」を発表しました。 WebAssemblyの仕様策定はW3Cが行っており、ByteCode AllianceはそのWebAssemblyを基盤として、クロスプラットフォーム対応を実現するAPI群のWASI(WebAssembly System Interface)やコンポーネントモデル、ガベージコレクション対応などの拡張、およびそれらの事実
オープンソースのWebAssemblyサーバレス基盤「Wasm Workers Server 1.0」正式リリース。RubyとPythonのWASMランタイムに対応し、Ruby/Pythonでの記述が可能に VMware Wasm Labsは、Node.jsやDenoのようにWebAssemblyやJavaScriptで記述したWorkerをサーバサイドでイベントドリブンに実行できる「Wasm Workers Server」のバージョン1.0をリリースしました。 Wasm Workers Server v1.0.0 is out. We are happy to announce the support for Python, Ruby and more languages in the future! From now on, you can create worker-based se
TechFeed Experts Night Pick up Rust使いは要注目! WebAssemblyのコンポーネントモデルを知る ~TechFeed Experts Night#9講演より 本記事は、2022年11月に開催された「TechFeed Experts Night#9 〜 Rust/WebAssemblyの「いま」を探る」のセッション書き起こし記事「Rust使いは要注目! WebAssemblyのコンポーネントモデルを知る by chikoski@」を転載したものです。オリジナルはTechFeedをご覧ください。 よろしくお願いします。今ご紹介いただきましたchikoski@です。 Rustにはコミュニティ的な関わり方が多くて、Rust.Tokyoというカンファレンスの運営をやっています。WebAssemblyは出たときからずっと仕様を追っていて、コロナの始まる前はWeb
WebAssemblyにガベージコレクション機能が登場、Chrome 111で試験的実装に。Dartなど高級言語のWebAssembly対応へ前進 WebAssemblyのガベージコレクション機能が、Chrome 111 Devリリースにおいて試験的実装を示すOrigin trialとして実装されることが分かりました。 WebAssemblyのガベージコレクション機能はまだ仕様策定段階ですが、試験的機能として実装が登場することで仕様策定の作業などが進むと同時に、いわゆる高級言語でのWebAssembly対応が広がることも期待されます。 WASM GCはChromeのフィーチャーフラグで有効化 ChromeブラウザにはStable、Beta、Dev、Canaryなど、開発の段階に分かれた複数のリリースチャンネルがあります。 現在リリースされているChrome 111 Devリリースチャンネル
GoogleでFlutter & DartのプロダクトとUX担当ディレクターTim Sneath氏は、アフリカのケニア共和国ナイロビで開催された「Flutter Forward 2023」の基調講演で次のように話し、Flutterの進化の方向性を示しました。 「Flutter for Webは汎用目的でデザインされてはいないことを明確にしておきたい。すでにDOMの分野で上手く行っているAngularやVue、Reactのような、DOMベースの新たなフレームワークを作ろうとしているわけではない。 そうではなく、(CanvasやWebAssemblyのような)新しいWeb標準をベースとする最初のフレームワークを作ろうとしているのだ。」 その上で、Flutter for WebがWebAssemblyをサポートする予定であることを明らかにしました。 「FlutterからWebAssemblyへの
はじめに WASMをブラウザの外で動かすトレンドに関して「Linuxコンテナの「次」としてのWebAssemblyの解説」というタイトルで動画を投稿したのですが、動画では話しきれなかった内容をこちらの記事で補完したいと思います。 2022年もWebAssembly(WASM)の話題が多く発表されましたが、そのひとつにDocker for DesktopのWASM対応があります。FastlyやCloudflareもエッジ環境でWASMを動かすソリューションを持っていますし、MSのAKS(Azure Kubernetes Service)でもWASMにpreview対応しています。WASM Buildersでも2023年のWASMの予想としてWASMのアプリケーションランタイム利用に関して言及されました。 WASMといえば元々ブラウザ上で高速にC++のコードなどを実行するところから始まっている
Webブラウザ版VSCode、WebAssembly版PythonによるWeb上でのPythonコードの実行やデバッグが可能に マイクロソフトは、WebAssembly版Pythonを用いることにより、Webブラウザ版のVisual Studio Code(以下VSCode)上でPythonコードの実行やデバッグを可能にする実験的な拡張機能「Python for the Web」のプレビュー公開を発表しました。 下記は実際にWebブラウザ版VSCodeに拡張機能「Python for the Web」を組み込み、Pythonコードを実行したときの画面です。 下部の「ターミナル」のペインで、実行結果の「6」が表示されているのが分かると思います。これはこのWebブラウザ上でPythonが実行された結果です。 Webブラウザ上でPython実行環境が自動的に用意される WindowsやMac、L
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