■自分の立ち位置 ――片桐さんはたいへんなマンガ好きで知られていますね。 片桐 マンガの話だったら何時間でもできますよ! マンガ評論家になりたいと思ってるくらいですから(笑)。最近は雑誌よりもコミックス派ですけど、20代の頃はヒマだったこともあって、主だったマンガ雑誌をほとんど読んでいました。「(少年)ジャンプ」「ヤンマガ(ヤングマガジン)」「スピリッツ」「(少年)サンデー」「(少年)マガジン」「モーニング」「ヤングアニマル」「月刊少年マガジン」「アフタヌーン」……。「アフタヌーン」といえば、『無限の住人』の沙村広明さんって多摩美(大)で1コか2コ上の先輩なんですよ。面識はないんですけどね。 ――最初にハマったマンガは何でしたか。 片桐 初めて買ってもらったマンガは『Dr.スランプ』の第5巻です。小学生のときは「ジャンプ」の黄金時代だったこともあって毎週買って、全部のマンガを読んでました。