2016年3月の北海道新幹線開業に伴い、JR北海道の旧江差線(五稜郭-木古内間37.8キロ)を引き継いだ第三セクター・道南いさりび鉄道(いさ鉄、函館)が、経営安定化に挑んでいます。少子化や新型コロナ禍で思うように利用が伸びない中、沿線関係者と協力して観光列車を企画するなどテコ入れを図り、安全を支える技術者の育成にも力を注いでいます。ただ、開業以来、実質赤字が続き、今春には運賃値上げに踏み切ります。26年度から5年間の経営計画をまとめるメドは3月末。「地域を走り、地域を結ぶ鉄道」の将来像の検討もヤマ場を迎えています。