巨大クルーズ船MSCベリッシマの前で、ジャパネットのパネルと記念撮影する乗客=11月16日午前8時45分(梶蓮太郎撮影) 函館は今年、クルーズ船に沸きました。寄港回数は年末までに58回となる見通しで、過去最多をすでに更新しています。中でも存在感を放ったのが、5~11月に計7回寄港した外国船のMSCベリッシマ。全長315メートル、高さ65メートル、総トン数17万1598トンは、過去に函館へ寄港した船の中でも最大です。乗客延べ3万人を呼び込み、函館の産業の柱である観光を盛り上げました。実はこの7回は全て、通販大手ジャパネットたかた(長崎県佐世保市)のグループ会社によるチャーター便。あのジャパネットがなぜ函館へクルーズ船を? 事情を探りました。 11月16日早朝、函館港港町ふ頭にベリッシマの巨大な船体が姿を現しました。祖父と見に来たという函館の小学4年、荒木羚皇(れお)さん(9)は「海に浮かんだ