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無趣味のすすめ - GoTheDistance
村上龍らしい刺激的な一冊だった。 村上龍という作家は、エッセイにおいて特にこの傾向が顕著だが「身も... 村上龍らしい刺激的な一冊だった。 村上龍という作家は、エッセイにおいて特にこの傾向が顕著だが「身も蓋もないけど正確な事実」を読者に突きつけることを好む作家だ。「いま、そこに起こっている事実」を最重要視する傾向が強い。「あなたも思うことはあるでしょうけど、結局ココを解決できなければあなたの行いは水泡に帰すことになりませんか?」というメッセージが、全体的にこの本から感じられる。こういうのがイヤな人はいると思うが、僕は好き。「腐っても鯛」よりは「腐った鯛はゴミでしかない」という考え方を、僕は好む。 いくつか心に残ったフレーズをピックアップして、僕なりの解釈を書いてみたい。 最高傑作と「作品群」 自らの最高傑作を作るという強い意志をもって作品に向かう、みたいな行為がまことしやかに語られていたりするが、そんなのは大嘘だ。表現者は、新しいモチーフを獲得して、それまでに培った情報と知識と技術を総動員し、
2009/04/20 リンク