王子様を待たないで。お寿司(すし)も指輪も自分で買おう――。そう女の子たちに伝える漫画家・西原理恵子さん(52)のエッセー「女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと」が6月に出版されました。著書に込めたメッセージや、「卒母(そつはは)」した今の思いなどを聞きました。 ――著書で女の子へのメッセージを書きました。どんな思いからですか? 啓蒙(けいもう)に勝るものなし、ということを常々思っています。女の子が貧困に陥っても、知識さえあれば、初動が遅れて悲惨になることが少なくなるんじゃないかと思って。 奥さん(妻)のことをボロカスに言う男性を見ると、その息子は「ひどいことを言っても別れないもんだ」と思い込むし、娘は自分の旦那さん(夫)にそんなことを言われても我慢します。私たちのちょっと上の女性たちが命がけで離婚してくれたでしょ。子どもにそんな思いをさせないためにやってくれたことだと思います。