発注者と開発者の認識の齟齬により要求と実現されるソフトとの間に「ギャップ」が生じます。具体的には、次の(1)~(3)のようなギャップが生じます。 要件定義すべき内容が抜けており、開発者に説明していない。 発注者が開発者に説明したが、何らかの理由で漏れた。 開発者が何らかの理由により誤認・拡大解釈し、実現範囲に取り込んでしまった。 機能要件に着目し、上流工程で実現したい情報システム像を伝え、発注者と開発者との不充分な合意形成が原因で発生する下流工程の手戻りを防止するための次のようなコツを集めたものです。 実現したい情報システム像について発注者と開発者が合意形成するために、伝える側が漏れなく正確に情報を提供するためのコツ 発注者と開発者との不充分な合意形成が原因で下流工程で発生する手戻りを防止するための先人の開発者のコツ 機能要件の合意形成ガイドは、「概要編」 と次の6つの技術領域のコツをまと
--- まずアトラシアン社の概要をご紹介ください。 ニック 2002年にオーストラリアのシドニーで設立され、現在はサンフランシスコ、アムステルダム、東京にも拠点があります。私が2007年にアトラシアンに加わった時は89人目の社員でしたが、現在では約550名になっています。 アトラシアンのミッションは、世界の様々なチームが素晴らしいソフトウェアを作るための支援をすることです。製品は大きく分けて二つあります。まず、バグ、タスク、プロジェクト、人、ソースコードなどのあらゆるものを管理する、プロジェクト管理ツールの提供です。もう一つはチームがリッチなコンテンツを作成、共有、議論するためのコラボレーションツールです。 アトラシアンのソフトウェアは、エンタープライズでも利用可能であると当時に、数多くのユーザーに使ってもらえるように、価格が非常に安くなっています。実は、私たちの会社にはセールスの担当者は
同社は、ソースコードと最新のウェブアプリケーション・アーキテクチャを深く理解する「静的解析検証エンジン(Coverity Save)」を拡張することによって、開発者によるセキュリティ不具合の検出と修正を支援する、従来以上に正確な修正ガイダンスを提供している。 最新のWebアプリケーションの複雑性に対応した新技術により、第1世代ツールの浅くて不完全な解析では達成不可能だった静的解析で、開発者がアプリケーション・セキュリティをテストできるようサポートする。 「Coverity Security Advisor」は、フレームワークアナライザーによってソースコードの静的解析を拡張することで、データがアプリケーション・フレームワークを通過する際の不正確さを最小限に抑え、誤検知率の最低限までの削減を実現した。 また、データ・サニタイジング・ルーチンによって不信頼データのサニタイジングが十分に行われたこ
2011年10月4日、コベリティは、C/C++やJava、C#のソースコード解析ツールの新バージョン「Coverity Static Analysis 5.5」を発表しました。発見が難しく、誤動作の原因となるバグを効率よく検出できる同ツールの新バージョンでは、前バージョンに比べてコード解析速度が向上し、より広範囲な開発環境に対応できるよう強化が施されました。Coverity Static Analysisの特長や新機能から、ソースコード静的解析のメリットについて考えてみましょう。 テストケースの用意は不要。ビルド時に不具合を発見 「Coverity Static Analysis」は、C/C++やJava、C#の各言語で記述されたソースコードに含まれるバグを検出できるソフトウェア開発支援ツールです。大規模・複雑化するソフトウェア開発において、ソースコードの不具合は、出荷遅延や修正対応による
情報システムでは、様々な構造のデータを扱う。RDBだけで処理していた時代は、表とその関連付けをデータごとに設計することで対処していた。NoSQLとRDBが存在する今は、その使い分けが課題になってきた。 NoSQLとRDBを組み合わせる 例えばNECは、約5000万台の自動車に対して渋滞情報やクーポンなどを配信するデモシステムで、分散KVSと列指向型のデータベースを組み合わせた分散システムを開発した(図3)。NECの千嶋博システムプラットフォーム研究所研究部長は「複数のデータベースを使い分けるのは、シンプルなモジュールを組み合わせて、スケ ールアウトしやすい基盤を確立するため」と狙いを説明する。
はじめに 第2回目の本稿は、前回のサンプルコードをもとに、Javaの文法、特にクラスに関連する基本的な構文などを解説していきます。 対象読者 Androidアプリケーションの開発を始めたい方で、JavaとEclipseのごく基本的な知識がある方を対象とします。 HelloWorldアプリケーションのファイル構造 前回は、いわゆるHelloWorldアプリケーションを作成しました。作成といっても、ほぼソースは自動生成されたものです。Eclipseのパッケージ・エクスプローラーには、このプロジェクトで生成されたファイルが表示されています。最小のアプリケーションとはいえ、さまざなファイルが作成されています。主なフォルダ、ファイルは、以下のようになっています。 <HelloWorld> ├ \src ソースフォルダ │ └ \codezine.androidjava.chap1 │ └ Hello
「システム開発で、何が一番難しい?」と尋ねられたら、「要件定義」と答える人が多いのではないか。ユーザーが何を望んでいるのか的確につかみ、ときとして関係者間で対立する要望を整理し、システムの要件にまとめて関係者の合意を得なければならない。技術者からは「いろいろ神経使うし、大変だよね…」という声が聞こえてきそう。 要件定義のスキルを磨くには「知識+実践」が不可欠だ。ここでは要件定義に関する好評連載・特集をピックアップした。これらの手法やノウハウを使って、より良い要件定義ができるよう、実践に役立てていただければ幸いである。 認識のズレや要件の抜けを防ぐ「詰めの質問術」 システムの出来が見違える コツ1●言葉の定義を聞く コツ2●言い換えて聞く コツ3●タイミングを聞く コツ4●なぜ必要なのかを聞く コツ5●そうではないケースを聞く コツ6●順番が逆のケースを聞く コツ7●状態の変化に注目して聞く
はじめに Androidをはじめとするスマートフォンが盛り上がりをみせています。2011年上半期の携帯電話販売ランキングの上位はスマートフォンがほぼ独占、爆発的な増加となっています。 スマートフォンのシェアが急激に拡大する中、開発の現場にも変化が起こっています。スマートフォン案件の増加です。iPhone用のアプリをAndroidに対応する案件や、業務端末としてAndroidやiPadを使いたいといった案件が増えてきました。スマートフォンへの開発ニーズの高まりを感じます。 本稿はサンプルアプリの作成を通じてAndroid開発について解説していきます。 電卓アプリをサンプルとして使用しますが、よくある機能が限定されたようなサンプルではありません。実用に耐えうる電卓アプリの基盤を作成していきます。 本稿を読み終えた後は、電卓アプリにさらに機能追加が可能となりあなただけのカスタマイズ電卓が作成でき
JavaにおけるRIAの選択肢の1つとして.NETを使う!? 【特集】EclipseでJavaとXAML/WPFをつなぐ フレームワーク 松原晋啓 2008/3/27 プログラマーも“デザイン”を意識する時代 少し前まではシステム開発の現場において、ユーザーインターフェイス(以下、UI)デザインというのは重要であることは分かっていながらもそこまで重要視されることもなく、「機能」と「デザイン」を比較すると機能を選択するといった状況に甘んじていました。その状況をマーケティングでは「重要だが緊急ではない」状況といい、最も放置される状態だと指摘しております。 しかし昨今では、このUIデザインを重要視する動きが高まり、さらにUIの上位に位置する「ユーザーエクスペリエンス」(UX)なる考え方も広まり、開発者も否応なくデザインを意識しなければならない時代になってきています。 ただし、いままでデザインをほ
はじめに 本稿では、JavaやPythonによるサーバー側コーディングを一切必要とせずにGoogle App Engineによる開発を実現するツール「jsonengine」について紹介します。 対象読者 Google App Engineに興味はあるが経験のない方。JavaScriptやActionScriptによるクライアント開発、またはiPhoneやAndroidによるスマートフォン開発の経験のある方。JavaやPythonの開発経験は不要です。 必要な環境 最低動作環境は次のとおりです。 Java SE 5 jsonengineって何? 「jsonengine」は、JavaやPythonによるサーバー側コーディングを一切必要とせずにGoogle App Engineによる開発を実現するオープンソースのツールです。このツールは、昨年開催された「Mashup Awards 6」において「
Jaql(a query language desired for JSON:JSON用に位置づけられたクエリ言語)は、JSON型式のデータを処理するためのクエリ言語で、Apache HadoopのMapReduceを処理するための実装が存在します。日本語では「じゃっくる」と発音します。ジャッカルに似ているため、一部のサイトにはジャッカルの写真が掲載されていました。 もともとはIBMのアルマデン研究所で研究・開発され、オープンソースへ提案されました。本原稿執筆時点では、Apache Incubatorプロジェクトになっており、Google Codeのサイトで開発が進められています。 IBMアルマデン研究所のサイト Apache Hadoop用実装のダウンロードサイト 本記事執筆時点では、つい先頃リリースされた、Jaql 0.5.1をベースに解説しています。 1. JSONの基礎 JSON(
Bug Tracking System 影舞 影舞は、Rubyで書かれたバグトラッキングシステム(Bug Tracking System : BTS、バグ管理システム)です。 設定が簡単で、使いやすいソフトウェアを目指して開発しています。 現在の最新バージョンは 0.8.8 (2008/03/09)です。 特徴 簡単にインストールできる 簡単に使える Webベースでのプロジェクトの作成・設定変更・削除 新規アーティクルの投稿、リプライ、状態・カテゴリ管理もWebから 投稿・リプライをメールやRSSで通知 メールでも投稿・リプライ可能 レポートの検索 データベースがなくても動く PostgreSQL/MySQL/SQL Serverを用いたデータ保存もできる 日本語がおおむね正しく扱える 更新情報 2008-03-09 kagemai-0.8.8 リリース バグ修正 uninitialize
情報システムの調達におけるRFP(提案依頼書)の必要性は,ここ数年でかなり認知度が高まっている。以前はRFPを作らないユーザーも多かったが,厳しい経済状況の中,システム投資に慎重になっているユーザーにとって,RFPを作ることは不可欠になっている。本連載では,筆者が実際に経験したRFP作成・活用の現場の情報を基に,すぐに役立つ実践的な情報を提供していく。 なお,RFPの初歩から知りたいという方は,「RFP&提案書完全マニュアル」(日経BP社)も併せて読んでみてほしい。 ■趣旨(目的・背景・狙い)」の実践的なまとめ方 趣旨はRFPの「ミッション・ステートメント」 「目的・背景・狙い」とは何か? 趣旨をつかむための「ネタ」とは? ケーススタディ:ガソリンスタンド会社の顧客情報システム 趣旨の具体的な書き方の例 ■業務要求とアウトプット RFPの基本構造 RFPにおける業務要求の洗い出しの目的とは
最小限の管理コストで最大の「見える化」を 近年「開発の見える化」が話題となっていますが、いざやろうとするとなかなか難しいものです。 模造紙を壁に張り付ける「タスク看板」などを利用してタスクの「見える化」を行っても、肝心のタスクの実行状況が見えなかったり……。そんなことはないでしょうか? 本当にチームメンバーのタスクを把握できているでしょうか? そもそも「タスク」とは、コーディングやテストといった純然たる作業や、故障処理、管理、仕様変更などの副次的な作業も含みます。開発を見える化する際に基本となる1つの単位です。 今回紹介するMylynとTracを利用すると、タスク取得→コミット、タスク取得→コミット、……というリズムに乗った開発で、作業履歴(ログ)を残しながら各開発担当者の作業内容を明確にできます。最小限の管理コストで最大の見える化を。世にも不思議なMylynマジック、とくとご覧ください。
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