自分ではほとんど薬を飲まないのに、患者には薬をたくさん出す医者。医者が処方箋で金儲けができなくなったのに、薬が減らない事実。これらの矛盾は、現代の医学界の問題であり、闇のカラクリがあるからです。このコラムでは6回にわたり、「減らない薬の事実」に焦点を当て、その大罪を容赦なく炙りだしていきます。 医薬分業でも薬が減らないカラクリ 「こんなにたくさんの薬を飲んで大丈夫だろうか?」 調剤薬局で受け取った大量の薬を見たら、誰しもこんな疑問を抱くと思います。 ところが、医者自身も「こんなにたくさんの薬を飲んで大丈夫かな?」と思いながら処方箋を書いていたとしたら、皆さんはどう思いますか。「ちょっと待ってくれよ!」と言いたくなるはずです。そんなことが現実に起こっているとしたら...。 日本の医療は専門分化型になっています。大学病院に行くと、昔だったら内科は1つしかなかったのに、いまは「循環器内科」「消化