日本動物園水族館協会が加盟する施設に対し、和歌山県太地町で行われている追い込み漁で捕獲されたイルカの入手を禁止したことを受けて、地元の太地町立くじらの博物館が協会を退会したことが分かりました。禁止の決定以降、協会からの退会は初めてです。 この決定を受けてイルカや小型のクジラ、およそ50頭を飼育し、ことしも追い込み漁で捕獲されたイルカの購入を計画している太地町立くじらの博物館は協会に退会を申し入れ、このほど受理されたということです。 日本動物園水族館協会によりますと、追い込み漁によるイルカの入手を禁止して以降、加盟する施設が退会したのは今回が初めてです。 くじらの博物館の桐畑哲雄副館長は、「検討を重ねて退会を決めた。追い込み漁は県知事の許可を得て正当に行われているもので、この漁によるイルカの入手は続けたい」と話しています。