建物のがれきから救出された6歳の女の子。双子のきょうだいは空爆で死亡した=28日、シリア・アレッポ(ゲッティ=共同) 【ニューヨーク、ワシントン共同】国連児童基金(ユニセフ)は28日、激戦が続くシリア北部のアレッポ東部で23日以降、少なくとも96人の子どもが死亡し、223人が負傷したと発表した。ケリー米国務長官は28日、ロシアのラブロフ外相と電話会談、アレッポで停戦につながる対応を取るよう強く要求した。 ユニセフによると、現地では医師約30人が活動しているが、負傷者を治療するための医薬品や医療器具も不足。ユニセフ当局者は「アレッポの子どもたちは悪夢の中に閉じ込められている。このような惨状はこれまでで最悪だ」と述べ、子どもへの攻撃は決して正当化できないと強調した。