イタリアのベルルスコーニ首相(右)とベロニカ夫人(左)=04年、AP 【ローマ=南島信也】奔放な行動や女性蔑視(べっし)発言などが相次ぐイタリアのベルルスコーニ首相(72)に対し、ベロニカ夫人(52)が離婚宣言を突きつけ、首相も3日、離婚に同意した。伊各紙が一斉に伝えた。50%を超える高支持率を背景に盤石な政治基盤を固めている首相だが、家庭生活は順調ではなかったようだ。 夫人は先月29日、伊メディアに書簡を送り、首相の女性問題を暴露。6月の欧州議会選の候補者として、女優や元ミス・イタリアなど「政治経験のない若くてかわいい女性」を首相が選んだとした。 さらに「すべての女性、特に女性の権利を守るために最前線で戦っている人たちにとって、最大の問題は信頼性を損なう(夫の)厚顔無恥と抑制心のなさだ」とバッサリ。「私と子供たちは犠牲者で、これまで耐え忍び、苦しめられてきた」と記した。 これに対