2015年になってしまいましたが、くるりの記事のところで触れていた 「日本音楽の再定義」に関連して非常に重要なアーチスト、 ソウル・フラワー・ユニオンについて書こうと思います。 去年、力作「アンダーグラウンド・レイルロード」をリリースされた彼らですが、 その力作について触れる前に、彼らのこれまでの歩みを概観し、そこから見えてくる 日本の音楽の可能性について、皆さんとビジョンを共有したいなあと思うわけです。 なんだその「皆さんとビジョンを共有」なんて気持ち悪い言説は?とお思いの方も いらっしゃるかもですが、ソウル・フラワーをご存知の方なら納得だと思います。 彼らの歴史は、まさしく「偏見だらけのリスナーの音楽観を無理やり説き伏せて」 いった苦闘の歴史としか言いようのないものだったからです。 先ずはニューエスト・モデルというニューウェイヴ・バンドの快進撃から物語は 始まります。60sロック的なオ