まずなにより「プチクリ」の定義を書かなくてはいけないだろう。 といっても、かなり簡単。もう言葉どおり見たまんま。 「プチ・クリエイター」の略である。 この言葉を思いついたのは大阪芸術大学で学生相手に講義してるとき。 学生たちの関心事は、いつも以下の四点だった。 とりあえずプロになりたい 自分には本当に才能があるのか知りたい 早くデビューするにはどうすればいいか プロになったら喰っていけるのか うん、気持ちはわかる。でもこういう質問に答えるのはすごく難しい。 僕の目の前にいるのは約150人以上の学生たち。新設学部なので7倍以上の競争率をくぐりぬけた、かなりのレベルの人たちだ。 しかし正直な話、この中で数年後にプロのマンガ家やクリエイターになっている人は、最大限楽観的に見積もって3人ぐらいだろう。その3人の中で10年後もプロで活躍してる人は、これまた楽観的に見積もって一人。 では、残りの147