「あなたの友達で、常に女子に人気のある人がいたらどう思う?」 「愚問だな。俺は友達がいないからそれは杞憂だ」 「……一瞬、かっこういいことを言ったのかと勘違いしたわ」 友達も彼女もおらず、でもそのことを苦と思わない比企谷八幡の捻くれた性孤独体質を更正させるべく、生活指導の教師が連れていった先に、待ち受けていたのは、学校一の美少女にして学年トップの成績を持つ雪ノ下雪乃だった。もしかして……とドキドキしたのも一瞬で、可愛いのに可愛い気のない彼女とは、気づけば口げんかが勃発する始末。そんなふたりが所属する「奉仕部」には、今日も、生徒が相談を持ちかけてくるが……というお話。 これは楽しかった。才色兼備だけど可愛い気のない女の子と、顔はそこそこだけど高二病な男の子のやり取りが面白い。さりげなく語られる男の子の過去のエピソードとか、笑いつつ胸に痛かったりするけど!そうだよねー、人間嫌なことってずっ