先の2月14日に行われた第2回呉服業界若手経営者の会は主催者の私が驚く程の内容の濃いものになった。Ust中継をご覧になった方々は非公開部分が多くあるため、もしかしたら「あれで?」という思いを持たれるかもしれないが、流通の壁を越えたディスカッションや業界への提案などは様々な意見もあるだろうが、その意見を声として出しあえたことが大きい。 さてその若手経営者の会の中で特別講演なさったきくちいまさんは開口一番業界人がきものを着ていなくてどうする!という言葉を投げかけたことはかなりのインパクトになったことは言うまでもないし、ぐうの音も出ない。 これの考え方に対して外からは色々な反応や批判があるのも認識している。 「幼稚な考え方」とも批判されている。 しかしながら私はこの時代だからこそあえて非常に大切なことだと思っている。 それは何故か?をここで話したい。 今日までの呉服ビジネスの変遷は3つある。 1
マルジェラを超えるデザイナーが出てこないまま長い期間が経った。長引く不景気で余裕がなく前衛的なものを歓迎する風潮がない為、どうしても保守的な流れとなる。仮にマルジェラ越えを狙えるデザイナーでもコンサバな戦略をしないとやっていけない状況だ。では「何も新しい前進はなかったのか?」というとやはりある。 マルジェラ以降の注文すべきキーワードは『ハイコンテクスト』だと考える。そしてソレを一番象徴してるブランドはユニクロだ。今の時代についてはハイブランドを語るよりもユニクロについて語る方が有意義だ。その方がいろいろと見えてくる。 今まではより『レベル』の高さが求められた。それが「優れている」の唯一の評価軸。より先鋭的なデザインをする。マルジェラをレベル10とすると、その上のレベル11を目指すレースをしていた。そしてレベル11は現れなかったから前進はなかった、そう結論付けた。だが違う。『レベル』の次の評
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