「サッカーのテクニックはもう開拓し尽くされた」というのは多くの監督の常とう句だが、カターニアのワルテル・ゼンガ監督には“違法ギリギリ”の手段が残っていたようだ。 16日に行われたセリエA第12節のカターニア対トリノ戦、カターニアは、FKから直接シュートを狙ったジュゼッペ・マスカラのゴールを含む3得点で、3−2と試合を制した。マスカラのFKの直前、チームメートが二重の壁を形成する作戦で、トリノのGKセレーニの視界を妨げようとした。実はそのどさくさにまぎれて、ジャンビト・プラスマティがさらにGKを惑わそうとパンツを下げていた。 “事件”が起きたのは前半終了間際のことだった。1−1で迎えた40分、主審はカターニアにFKを与え、それを蹴ろうとマスカラが助走をした瞬間、チームメート4人がGKセレーニの視界を妨げようと一瞬オフサイドポジションに飛び出し、二重の壁を形成するというかく乱作戦に出た。し