今年の元旦からずっと、ゴミを捨てずに生活している人がいる。彼の名は、David Chameides。エミー賞を2度受賞した経歴をもつテレビカメラマンである。 Daveがロサンジェルスの自宅にゴミを保管するようになってから、もうすぐ10カ月が過ぎる。階段の脇には飲み物の空きビンが並び、地下室には発砲スチロール製のトレーやラップや紅茶ガラなどがきちんと積み上げられている。生ゴミと紙類を処理するためのコンポスターもあり、そこでは日夜ミミズと微生物が栄養豊富な肥料を生産している。 彼の目的は一体、何なのだろう? 近年、ゴミのポイ捨てはいけないという意識は広まってきたものの、ゴミを捨てる行為自体に罪悪感を持つ人は少ない。なぜかというと、ゴミはゴミ箱に捨ててしまえば、自分の目の前から消えてしまうからだ。Daveは、自分が1年間に生み出すゴミの量を把握したいと考えた。自分が出すゴミを目につく場所に保管す