17日午後4時24分ごろ、栃木県下野市のJR宇都宮線小金井駅で、同駅発上野行き上り普通電車(15両編成)が、車掌と客16人らを乗せずに出発した。JR東日本大宮支社によると、乗務する電車を勘違いした車掌が、駅の休憩室で休んでいたためにドアの開閉がされず、誰も乗れなかったという。 同支社の説明では、運転士はドアが閉まっていることが確認できれば、車掌が乗り込んだことを特に確認せず、ダイヤ通りに出発するという。その結果、この運転士は出発後、グリーン車に乗るはずだった販売員から通報を受けた同支社からの連絡で、初めて自分以外に誰も乗っていないことに気づいたという。 車掌と客らは後続の電車に乗り込んで次の駅で追いつき、19分遅れで運転を再開した。同支社は「あり得ないミス。原因調査して再発防止に努めたい」としている。