2008年5月14日(水) ミドルウェアとしての編集 version 2.0 学術振興会の研究成果公開促進費(いわゆる出版助成金)の採択率が、28パーセントとなり、昨年に比して微増となりましたが、かなり厳しい状況が続いています。今後、以前のように40パーセント以上の採択率に復活するかというと、見通しは悲観的です。研究成果公開促進費について、廃止を含めて検討されるということさえも言われています。学術書の刊行ということを出版の根幹にしていますひつじ書房にとっては、とても重大な問題であると認識しています。 研究の公開は、書籍ではなくて、別の方法でもいいだろうという判断が、学術会議あるいは学術振興会の中にあるのかもしれません。先端の研究成果は学術雑誌に発表されるし、ネットで電子的に公開してしまえばいいと思われていると思います。この気持ちというのは、たぶんに蔓延しているのではないでしょうか。 研究書