日中韓の歴訪を終え、洞爺湖サミット出席のため札幌に滞在中の潘基文(パン・ギムン)・国連事務総長は8日、朝日新聞の単独会見に応じた。安全保障理事会の改革について「世界情勢の劇的な変化を考えれば常任理事国を含めた安保理拡大は絶対に必要だ」と述べ、日本がめざす常任理事国を含めた拡大を支持する考えを初めて表明した。 安保理改革をめぐっては、常任理事国入りをめざす日本、ドイツ、インド、ブラジルの4カ国(G4)が常任、非常任とも拡大するよう求めている。これに対し、G4の常任理事国入りを阻みたい韓国、イタリア、パキスタン、アルゼンチンなどコンセンサス連合は「拡大は非常任のみ」として対立。日本などは常任理事国拡大を選択肢に含めた政府間交渉入りを求めているが、同連合の反発で議論は平行線をたどっている。 潘事務総長は、日本への対抗意識などを背景に常任理事国拡大を認めない母国・韓国と立場が異なることについて「私