長野市訪問中のチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は21日午前、チベットと長年親交のある西方寺(西町)で仏像の開眼法要を営んだ。終了後に長野市を離れ、金沢市へ向かった。 同寺は、チベット研究者でもある金子英一住職(66)が約40年間、募金を集めてチベットに贈っているほか、ダライ・ラマの実兄らチベット僧の講演会なども開いてきた。昨年6月にはインド在住のチベット人仏師を招き、高さ2・4メートルの仏像造りを進めていた。 新たに建立し「立体マンダラ堂」と名付けたお堂で営んだ開眼法要で、ダライ・ラマは自身が贈った高さ約15センチの釈迦(しゃか)像を仏像背面から内部に納めた。法要の後は約400人の同寺檀家(だんか)を前に、「一人一人の心の中には仏になることのできる種があり、その種は仏の教えに従った精進で花開く。どこかで仏像を見た時には、そのことを思い起こしてほしい」と語った。 6月21日(