4月16日に韓国・珍島沖で転覆した旅客船セウォル号。修学旅行で乗り込んで行方不明になった約250人の檀園高校2年生の中に、ただ一人、日本人の母親を持つ女子学生がいた。彼女の名はキム・ヨンウンさん(17)。4月26日現在、ヨンウンさんはまだ見つかっていない。 異国の地に嫁ぎ、1男2女をもうけた末に今回の悲劇に遭った母親・A子さん(53)は長野県生まれ。彼女が韓国に嫁いだのは22年前。じつはその“国際結婚”には理由があった。 「A子さんは、若いころから信仰している統一教会の合同結婚式で韓国に渡り、いまのご主人と結婚したのです。現在、檀園高校がある安山市在住で、地区の教会にも熱心に通っています。ご夫婦には3人の子どもがいますが、ヨンウンさんは次女です。協会の仲間が無事の救出を祈っていますが、悲しくてそれ以上は話せません…」 A子さん一家をよく知る、ソウル市内の統一教会員の1人はそう言ってう