三島由紀夫に有吉佐和子や曽野綾子、昭和の文壇を彩る人気作家たちが一堂に会して芝居を楽しんだ「文士劇」 その様子を記録した貴重なフィルムが、このほど東京都内で見つかりました。 今から55年前、昭和33年の年の瀬に行われた文士劇。エネルギーにあふれた時代の「大忘年会」はどのようなものだったのか、ネット報道部の野町かずみ記者が解説します。 奇跡的に残っていたフィルム このフィルムは、東京・品川区にある映像会社が、持ち主の分からなくなった古いフィルムを調査していた際に見つけました。 全部で12巻、60分に及ぶカラーフィルムには、文藝春秋が主催した昭和33年の文士劇の様子が、鮮明な映像で残されていました。 映画の撮影で使われていた画質のよい35ミリフィルムだったうえ、その後複製が取られることもなかったため、半世紀以上前の映像にもかかわらず保存状態は比較的よいということです。 文藝春秋は、当