【浦幌】十勝に鉄道が走り始めて25日で120年。当時、管内で真っ先に開業したJR浦幌駅と厚内駅に6日、町立博物館が「祝・開業120年」の張り紙を掲示した。浦幌駅には同日、十勝の鉄道史を紹介するポスターも設置した。釧路と浦幌を結んだ鉄路は豊頃、池田、幕別、帯広へと延伸した。各駅は今後、同様に節目の年を迎える。...
「駿遠線」の歴史後世に 牧之原・地頭方駅跡の看板刷新 藤枝市と袋井市を結び、1970年に廃線となった軽便鉄道「静岡鉄道駿遠線」の歴史を後世に残そうと、牧之原市の地頭方区の住民がこのほど、地頭方駅の跡地にあった案内看板を刷新した。 駿遠線の歴史を紹介する案内看板=牧之原市地頭方 設置した看板は縦120センチ、横240センチ。02年に設置した看板の劣化が激しくなったため、新たに作り替えた。看板には路線図や年表のほか新たに駅舎の写真を加え、当時の様子を詳細に伝えている。地頭方区の増田忠弘区長(62)は「実際に利用していた世代が少なくなっている中、地域の歴史として多くの人に知ってほしい」と話した。 駿遠線は大正から昭和にかけて通勤、通学の足として榛南地区の人々に長年愛されてきた。廃線後は太平洋岸自転車道として整備されている。
藤枝市と袋井市を結び、1970年に廃線になった軽便鉄道「静岡鉄道駿遠線」を紹介する展示会「なつかしの軽便鉄道展」(軽便鉄道研究会主催)が30日、御前崎市池新田の市立図書館で始まった。8月7日まで。 軽便鉄道「静岡鉄道駿遠線」ゆかりの資料が並ぶ鉄道展=御前崎市池新田の市立図書館 最終列車のヘッドマークや行き先表示板、ジオラマ模型など160点を展示している。目玉は蒸気機関車をディーゼルに改造した「DB607」のプレート。同会の阿形昭代表(63)のコレクションと焼津市歴史民俗資料館の所蔵品を並べた。 来場者からは「坂道で止まってしまった車両を手で押した」「最終列車に手を振って見送った」などのエピソードが寄せられている。阿形代表は「通学で乗車する日を楽しみにしながら、成長する前に廃線になり残念がる人もいた。沿線の思い出が詰まった鉄道だった」と話している。 駿遠線は大正から昭和にかけて56年間、地域
【日本初の女性鉄道運転士を巡る佐藤氏の論文】 【津】「三重の女性史研究会」(15人)の佐藤ゆかり会長(津市久居万町)はこのほど、昭和19年の京成電気鉄道とされてきた日本初の女性運転士が、実は同18年の関西急行鉄道(現在の近鉄)の県内5人とする論文「女性日本初の高速度運転士は三重の女性たち」を会誌第3号(500円)に発表した。当時の伊勢新聞の記事などで判明した。 佐藤氏は戦争末期の県内の新聞を調べ、女性運転士の記事を見つけた。召集された男性鉄道員の代替として、現在の津、鈴鹿、四日市市の20歳前後の女性五人が昭和18年9月21日から、名古屋―弥富間の各駅停車で運転を始めた。通説では日本最初の女性運転士は昭和19年の京成電鉄だった。 伊勢新聞の記事は「颯爽(さっそう)関急に女運転手」「慣れれば出来ると云(い)ふ自信が出来ました」の見出し。「一人でも多く男子を戦線に送りたいと思ひます」の決意も載せ
日本に鉄道が開業して今年10月で150周年を迎えるのを記念して、鉄道博物館(さいたま市大宮区)は鉄道開業前から現在に至るまでの移動スタイルの変遷をたどる企画展「鉄道の作った日本の旅150年」を23日から開催する。戦時中は出征に、戦後は集団就職の学生の上京に利用されるなど、世相に合わせて変化してきた150年の鉄道の歴史について、展示期間を2期に分け、多くの写真など豊富な資料で振り返る。 前期の展示(23日~10月24日)は鉄道開業前から第2次大戦直後までを紹介する。徒歩で旅をしていた江戸時代から、明治時代に入って鉄道が登場すると人々の行動範囲が大きく拡大。団体旅行や寺社参詣などを楽しむ姿に焦点を当てる。 戦時中の列車内。2人がけの座席に3人がけが励行された(鉄道博物館提供) だが戦争で状況は一変。戦時中は軍事輸送のため貨物列車が増発され、出征や疎開にも使われた。戦後も復員や引き揚げで利用され
名古屋レール・アーカイブスの資料展で、自ら著した「名古屋市営交通の100年」を持つ服部重敬理事長=名古屋都市センターで 東海地方の古い鉄道写真などを収集保存しているNPO法人「名古屋レール・アーカイブス」の資料展が、名古屋市中区金山町の名古屋都市センターで開かれている。隔年で開催し11回目を迎えた今回は、8月に100周年を迎える名古屋市交通局がテーマ。服部重敬理事長は「名古屋市の発展を支えたのが交通局。この機会に乗り物の変遷を見てほしい」と話す。 資料展は「名古屋市営交通の100年~市電から市バス、そして地下鉄へ」。路面電車の市営化から始まり、市電や市バス、地下鉄開業などをパネル45枚で紹介。田んぼの中を走る開業当時の地下鉄東山線・藤が丘駅の様子など貴重な写真が豊富に使われている。地下鉄の黄色い車両など、中高年の人にとっては懐かしい写真も多い。
安中市の碓氷峠鉄道文化むらは18日から、同所で開催するオートキャンプの参加者を受け付ける。2年目となる今年は新た...
京都府福知山市は、4日に開かれた市議会3月定例会の代表質問に答える形で、岡ノの福知山城公園親水広場内への移転新築に向けて計画が進む「(仮称)福知山鉄道館ポッポランド」の建設費(公園整備費など含む)について、昨夏に示していた約7億2300万円から見直し、約5億8300万円で調整を進めていることを明らかにした。 鉄道館は新町商店街(下新町)にあったが、老朽化の問題で休館。その後、有識者らでつくる委員会から「分散型設置を」と提言を受け、市では費用対効果などの検討を進めたが、2019年に個人から2億円(建設費1億5千万円、運営費5千万円予定)の寄付があり、移転新築の計画が進んだ経緯がある。 議員は「寄付金を大きく超える建設費や景観を損なうことで福知山城の価値が下がるなど、市民から建設の是非を問う声がある。昨年9月議会で当初予定の4億円程度に大幅に見直すように求めたが、市の見解は」と質問した。 産業
県内の鉄道の移り変わりをテーマにした展示「むかしなつかし大分の鉄道」が、大分市国分の市歴史資料館で開かれている。1900年に開通した九州初の電車「別大(べつだい)電車」に始まる鉄道の歩みが当時の写真や車両の一部とともに紹介されている。10月17日まで。 入り口にJR久大線のもととなった「大湯(だいとう)鉄道」の蒸気機関車を写した大きな壁掛け。展示スペースには大分駅南口付近の発掘調査で見つかった汽車土瓶(お茶の販売容器)、「ブルートレイン」として親しまれた寝台特急「富士」や「彗星(すいせい)」のヘッドマーク、旧大分駅舎の写真などが並ぶ。資料はJR九州大分支社、大分交通、九州鉄道記念館(北九州市)のほか、個人の鉄道コレクターからも借り受けた。 同館が所有する「大分駅機関庫」の写真は、今回初めて公開された。扇形で8両が入る転車台付きの機関庫が旧大分駅の南東側、現在の同市要町付近にあったことが分か
府立京都学・歴彩館では、地域の歴史を学び、また未来へ伝える活動をしている団体や個人が、より地域社会と繋がるよう支援するために、府内各地でシンポジウムを開催し、それぞれの活動事例を共有する機会を設け、地域史研究、地域社会双方の活性化をはかってきました。これまで5回のシンポジウムは京都学・歴彩館の各種サービスを全府域で展開する観点から府内各地で開催してきましたが、本年度については、新たな取り組みとして、鉄道史という主題のもと、初めて、当館を会場として実施します。 1.日時 平成31年3月2日(土曜日) 13時30分~16時30分 2.会場 京都学・歴彩館 1階大ホール(左京区下鴨半木町1-29) 3.内容 第一部 地域における活動の事例報告(4名) 「連載『夢幻軌道を歩く』から」 京都新聞記者 浅井 佳穂(あさい よしほ) 氏 「丹波の鉄道と観光」 南丹市立文化博物館学芸員 井尻 智道(いじり
多彩な鉄道資料が展示されていた「福知山鉄道館ポッポランド1号館」の内部。開館最終日には、多くのファンでにぎわった(3月31日、福知山市下新) 建物の老朽化で休館中の鉄道資料展示施設「福知山鉄道館ポッポランド1号館」(京都府福知山市下新)の今後について、市の諮問機関は今月、収蔵資料を公共施設などに分散移転させる提言案をまとめた。「鉄道のまち」の看板施設が事実上、解体される事態が想定され、市民や鉄道ファンからは心配の声が上がっている。 北近畿随一の鉄道のまちとして発展した福知山市では、戦後、全国に27あった旧国鉄の鉄道管理局が府内で唯一設置され、約5千人が働いた。ポッポランドは市が1998年に市街地活性化の一環で開設。福知山駅周辺のジオラマのほか、旧北丹鉄道の備品や国鉄OBが提供した制服など500点超の資料を展示してきた。 入館者は一時1万人を切ったが、4年前にJR西日本OBらでつくる委員会に
1874(明治7)年に開業した鉄道の大阪-神戸間(現在のJR東海道線の一部)の完成前後に撮影されたとみられる写真約20枚が見つかった。日本で初めて造られた鉄橋やトンネル、建設中の関連施設などを写した、日本の鉄道の黎明(れいめい)期を今に伝える貴重な資料だ。これまで広く知られていないカットが多くを占める。研究者は撮影場所などを特定したいと情報提供を呼び掛けている。 写真の存在を確認したのは、大阪産業大名誉教授の林田治男さん(69)。お雇い外国人として日本の鉄道建設を指揮した英国人技師、エドモンド・モレル(1840~71)を研究してきた。調査のため2010年、モレルと同時期に来日した英国人技師ジョン・イングランドのひ孫ジョン・ローリー氏の豪州メルボルンにある自宅を訪れた際、日本の古い鉄道写真があると教えられた。帰国後にローリー氏から写真の複製を譲り受けたとい…
◇鉄博「春の感謝祭」来月8日まで 鉄道博物館(さいたま市大宮区)で、春のイベント「鉄春(てつ・はる)到来! てっぱく春の感謝祭」が4月8日まで開催されている。本館南側の屋外に2階建てで「Max(マックス)」の愛称で親しまれたE1系新幹線の先頭車両の展示も始まり、親子連れらが写真撮影などを楽しん…
旧北陸線は一八八二(明治十五)年、敦賀-長浜間で開通。第二次世界大戦後の一九五七(昭和三十二)年には、物資輸送の需要増を背景に米原と結ぶルートで交流電化された。会場には赤い電車の写真を展示。六二年に開通した北陸トンネルについては、完成前と後で敦賀-今庄間の勾配をどれだけ緩和できるかを示す比較表も置かれている。 旧北陸線の柳ケ瀬トンネルに掲げられた石額の拓本や、六八年の福井国体開催時に気比の松原や永平寺など、県内の名所を絵柄にして発行された記念切符も並ぶ。市立博物館の担当者は「敦賀の南北にあった難所をなんとか改良しようとした関係者の努力を感じてほしい」と話している。二十二日休館。一般三百円。高校生以下無料。 (米田怜央)
生駒の近代史や暮らしを紹介する冬季企画展「モダン生駒100年史-鉄道開通と近代生駒の夜明け」が生駒ふるさとミュージアムで開かれている。3月11日まで。 生駒市は、大阪電気軌道(現近鉄)の奈良〜大阪間が大正3年に開通すると同時に近代化の波が押し寄せた歴史がある。当時の暮らしや人々の息づかいを知ってもらおうと、同館が企画した。 写真や路線図、乗車券など鉄道に関する資料を中心に約50点を展示。鉄道開通後の生活や文化の変化を紹介している。担当者は「鉄道が通った当時の盛り上がりを感じてもらえれば。中には懐かしい展示もあるはず」と話している。 24日と3月10日のともに午後2時から、学芸員による展示解説がある。開館時間は午前9時〜午後5時で月曜休館。観覧料は一般200円、中学生以下と市内在住の65歳以上は無料。問い合わせは同ミュージアム(電)0743・71・7751。
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