6月17日、JAGATにて「EPUB制作現場の実態と今後の課題」と題しまして、緊デジなど昨年度のDTPデータからの電子書籍作成の状況を実際に電子書籍制作を担当した現場の視点で語ってもらい、今後の制作環境の構築に役立ててもらおうということを狙いとしたトークセッションが行われました。こちらは私がJAGATさんにお願いしまして実現したイベントなのですが、有り難いことに多くの方にご来場いただき、ご好評をいただいたようで何よりでした。 今回はセミナーでお話ししたことの振り返りとまとめです。以前に触れたことと重複する部分もあるかとは思いますがご容赦ください。 昨年度までの電子書籍関連トピックスの軽いおさらい 昨年度は緊デジなどを含めて、電子書籍関連の大きなニュースがそれこそ日替わりで飛び込んできた感がありました。ここで緊デジ、EPUB3を中心として、昨年度までの出来事を時系列順に軽く振り返ってみたいと
凸版印刷は、紙の文献や資料を、精度99.99%以上かつ短納期で全文テキストデータ化する「文献・資料の高精度全文テキスト化システム」を開発したと発表。7月下旬より、このシステムを用いたサービスの提供を開始する。 同システムは、凸版印刷の文字・テキスト処理技術と、IBM基礎研究所が開発した共同校正技術を組み合わせて作られたもの。印刷された文献や資料を光学文字認識(OCR)でテキストとして読み取り、そのデータの精度を統計処理などにより補完。さらに、共同校正により確認・修正を行ったのち、最後に目的に応じた文字・テキスト処理、各種フォーマットへの変換処理を行う。 このシステムによって、高品質化と作業時間の短縮を両立させることに加え、ルビや傍点、縦中横、和欧混植、割り注など、従来のOCRが苦手としていた複雑な日本語組版にも対応する。難読文字を効率的に確認・修正するためのサポート機能を強化することで、従
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Kindleの2.5.2(タイトルは2.5.3となっているがこれは誤りではない)へのバージョンアップにより書籍データをフォルダ管理したり、Twitter/Facebookとの連携、パスワードロックなど様々な機能が追加された。とはいえ、やはり日本で使用するにあたっては日本語表示が欲しい。というわけで、日本語フォントハックしたのでKindle2.3.4からKindle2.5.3へのアップデートとanti-bunchin、日本語フォントハックまでの備忘録。 注意喚起情報:文鎮化リスクは自己責任、シリアル接続環境推奨 まず、Kindle2.3.4に施したハックを全てアンインストールしておく必要がある。導入していたフォントハックにはOTA経由でダウンロードされたアップデータの自動インストールを阻止するスクリプトが入っていた。他のハックが残った状態でOTA2.5.2アップデータが適用された場合、どうい
自炊して取り込んだPDFをKoboやReader、Kindleで表示させると文字が潰れて汚く表示されます。そこで解像度を変更してきれいに表示させてやります。 HOME About this site Mail 最終更新日 2015-10-04 02:26 Koboのような電子ペーパーを採用したブックリーダーだと、自炊したPDFなどは見にくいとか、評判が悪いようですが、きちんと解像度を適切にし、ソフトで文字を太くすればびっくりするぐらい綺麗に表示されます。 この画像は、自炊したPDFをKoboやReaderにそのまま転送させて表示させたもの。 文字があまり綺麗ではありません。読めないことはありませんが・・・。 Sponsored Link こちらは以下で紹介する方法で、PDFの解像度を指定してから転送し、表示させたもの。 基本的にKoboだけでなく、SONY ReaderやKindle pa
出版大手の講談社は20日、電子書籍事業を強化するため、著作者の許諾が得られたすべての新刊を、6月から紙と電子で同時刊行する態勢を取ると発表した。 同日の決算発表で明らかにした。2011年度(10年12月~11年11月)の売上高は前年度比0・3%減の1219億円。雑誌は同5・0%減の748億円と落ち込んだが、書籍は同5・0%増の279億円と持ち直し、当期純利益は1億6400万円だった。
電子書籍については、前向き、後ろ向き含め、すったもんだしてて楽しい限りです。ところで、本ができるところから最後までは(必ずしも一直線ではありませんが)こんな感じでしょうか? 「運搬」=持ち運ばれることが多い本は教科書だし、「保存」「活用」については、資料としての本を大量保有している研究者やジャーナリストの方が想定されます。 このうち最初の2プロセスは既にデジタル化しています。もちろん今でも「原稿用紙に万年筆」で書いてる作家さんもいるんでしょうが、大半の著者はタイピングによってデジタル文章を作っているはず。 さらに編集プロセスも、原稿のやりとりや文章修正、装幀やデザインの制作、印刷行程など、電子メールや電子ファイル、デジタル加工が当然のように主流になっています。 「当たり前」すぎて話題になることもない「最初の2プロセスのデジタル化」ですが、それが進んだ理由は「誰も損をしないから」です。下図に
Jコミの正式公開(4/12)から、ちょうど1ヶ月が経ちました。 ここまでの状況と、今後の展望をご説明したいと思います。 【 1:掲載作品が結構増えてきた 】 現時点での掲載作品数は、21作品(累計78巻)にのぼり、そろそろ全作品を通読するのは困難な量になってきました。(^^) 今後は、ジャンル分けや作者氏名別、お勧め作品や閲覧ベスト3など、様々な分類で選んでいけるようにする必要があるでしょう。 【 2:作者の収益額が結構多い 】 掲載を始めてから、まだ数日しか経っていない作品ばかりですが、すでに全ての作品の収益が(コミックビューワーだけで)1万円を超えており、10万円超えを達成した作家さんも出ています。平均は、4〜5万円程度でしょうか。 これは、現在の電子出版業界では奇跡的に高い数字と言えるでしょう。今後も推移を見守っていきたいと思います。 【 3:全ての作品をPDF化するべく協議中である
凸版印刷とインテルは共同で、クラウド型の電子書籍ストア「BookLive!」を2月に立ち上げる。リアル書店とのハイブリッドを狙う大日本印刷と、電子書籍ストアの横連携を図る凸版印刷。電子書籍市場における両者の取り組みは果たしてどちらに軍配が上がるのだろうか。 凸版印刷とインテル、および凸版印刷の子会社であるビットウェイは1月20日、電子書籍市場の早期拡大を目的に協力することで合意したことを明らかにした。 この合意に基づき、ビットウェイは凸版印刷およびインテルの投資部門であるインテル キャピタルから第三者割当増資を通じた投資を受ける。この調達資金を基にビットウェイは100%子会社の「BookLive」を1月下旬に設立、クラウド型電子書籍ストア「BookLive!」の運営を2月上旬から開始する。BookLiveの代表取締役社長にはビットウェイ常務取締役の淡野正氏が就任予定だ。 凸版印刷の出版印刷
津田大介 @tsuda 電子書籍・コミックサミット in 秋葉原で行われてる角川グループホールディングス角川歴彦会長の講演にきました。 2010-11-12 11:10:23 津田大介 @tsuda 角川「まずは今日、出版社はネット化する、出版社はソーシャル化するという2つの大仮説をしたい。電子書籍が大きな売り上げを達成していくには編集者の力が必要。キーワードはその3つになる」 2010-11-12 11:11:28 津田大介 @tsuda 角川「改めて今までの時代を総括すると、かつて1980年代までは知識社会だった。その中核として出版産業があった。80年代、モノから知識へ、量から質へという変化があり、特許や著作権など知識が富を生み出していた。製造から知的創造に変化する中、知識人が登場し、マスメディアが大きくなった」 2010-11-12 11:13:26
2010年10月24日12:14 カテゴリメディア 講談社の「デジタル的利用許諾契約書」について 講談社の野間副社長は「年内に2万点をデジタル化しろ」と社内に号令をかけ、同社のほとんどの著者に「契約書」を送っているようだ。その1通を入手したので、一部を引用する:第3条(本著作物のデジタル的利用の目的)甲[著者]は、第2条記載の目的にそって本著作物のデジタル的利用を乙[講談社]に許諾する。本契約期間中、甲は自ら本著作物のデジタル的利用を行なわず、また、乙以外に本著作物のデジタル的利用を許諾しない。第4条(利用の範囲)乙は、本契約に基づき、本著作物のデジタル的利用について次の各号に掲げる行為をすることができる。本著作物を自己の費用負担でデジタル化して、本デジタルコンテンツを製作すること。なお、本デジタルコンテンツは乙が管理し、デジタル化の過程で発生した本デジタルコンテンツに関する所有権は全て乙
『寄るべき大樹』はどこにある? これまで出版社、印刷会社、取次、書店などから成る出版システムに寄り添ってきた出版人たち。そして多くの作家たち。紙の出版が徐々に縮小していき、電子出版に移行がはじまっている今、次の”寄るべき大樹”はどこにあるのか、というのが業界人の最大の関心事だ。時代遅れの出版システムが牛耳るこの日本では電子出版の流れが完全に立ち後れている。しかしながらこのような中にあって、まったくの独自路線に突き進む漫画家がいる。佐藤秀峰。『海猿』『ブラックジャックによろしく』などのヒット作を生み出した漫画家だ。彼が『トラブルメーカー』であるというのはおそらくマンガ業界では有名だろう。業界の慣行を破り、原稿料や印税の交渉を単独でおこない、連載途中で突然の休載、出版社の移籍もおこなった。編集者による作品への干渉を一切拒絶し、原稿受け渡しの際も、一切編集者と顔を合わせない。遂には単行本のカバー
米Amazon.comは7月28日、電子書籍リーダーKindleの新モデルを発表した。従来モデルを軽量化した刷新版のほか、139ドルの廉価版も投入した。 新モデルはディスプレイサイズは6インチのままで、筐体を21%小さくし、重量も8.7オンス(246.6グラム)と15%軽くなっている。ディスプレイは新しい電子ペーパーを採用しており、コントラストが50%向上している。3G接続に加え、Wi-Fiも搭載した。ページをめくる速度も20%速くなっており、バッテリー駆動期間は最大で1カ月(ワイヤレス通信オフの場合。オンの場合は最大10日)、ストレージが倍増して3500冊を保存できるようになった。本体色はホワイトに加えてグラファイト(黒)も選べるようになり、価格は据え置きで189ドル。 また、先に発表された新型Kindle DXと同様に、TwitterやFacebookで電子書籍の一節を共有できる機能も
いまさら何を言っているのか、ですが。iPadを買ったあとでKindleをひょんなことから入手。 「iPadあるのにKindleなんか使わないだろうなぁ」 という想像に180度反して非常に愛用。本を読むのに著しく適したデバイスであります。まぁ、そんなこと、100万回くらい語られてるわけですが。 「読んだあとの本の置き場所に困らない」ということはよく言われますが、アメリカの場合もう一つ大きなメリットが 軽い 英語の本は重いのだよ。ハードカバーとか、「これ、どうやって読めって言うの?」というくらいどっしり重い。しかも大きい。巨人の国の図書館にまぎれこんだ小人の気分が味わえる。 「重いから」というだけの理由でハードカバーを買わずに、軽いペーパーバックがでるのを待つ始末。ペーパーバックでも、日本の文庫本の数倍はサイズ・重さともあるでしょう。なんでこんなに重いか理由を想像するに 日本のように通勤途中で
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