ウェブサイトをつくるうえで避けて通れないのがIEのバグとの戦いです。特にCSSのバグは凄まじく、何も知らずにIE6で表示確認なんかすると、その崩壊したサマにしこたま絶望感を味わうことになります。 IEと対峙するためにまず必要なのは、各バージョンごとの大まかな特徴を理解し、その付き合いかたに慣れることです。IE9以降は別としても「なんとなくやったけど何も問題なかった」なんてことは十中八九ありません。今回はその付き合いかたをまとめようと思います。 1. doctype宣言 IE6以降、doctype宣言の書き方によってCSSの解釈モードを変更するDOCTYPEスイッチという機能があります。解釈モードは次のふたつです。 標準準拠モード:CSSの解釈を、W3Cが定めた仕様にあわせるモード 後方互換モード:CSSの解釈を、バージョン6未満のIEにあわせるモード これらの最大の違いはボックスモデルの解