今夏の大学サッカー・総理大臣杯全日本大学トーナメントで史上初のベスト8入りを果たした松本大学。2007年の創部から少しずつ幹を太くし、現在はプロ志望者がしのぎを削る集団に変貌を遂げた。地元のJクラブ・松本山雅FCとも早期から連携し、地道に強化しながら存在感を強めてきたチーム。齊藤茂監督らへの取材を通じ、その意義を掘り下げる。 文:大枝 令 関東1部の国士舘大から“大金星” 11人中8人が県内チーム出身「大金星と言われるけど、知名度を考えればそれは事実だから仕方ない。足跡は一つ残せたが、『長野県には松本大学というサッカーの名門がある』と言われる存在になっていきたい」 松本大サッカー部の齊藤茂監督は力を込める。 今回の総理大臣杯は2回戦で関東大学リーグ1部の国士舘大を1-0で破ってベスト8進出。準々決勝で同じく関東1部の東京国際大に0-4で敗れはしたが、悲願の全国1勝だけでなく番狂わせも演じて