JR東日本は、台風19号の影響で長野市にある車両センターで浸水被害を受けた北陸新幹線の車両8編成について、すべてを廃車にすることを明らかにしました。 浸水した新幹線の車両10編成のうち8編成がJR東日本の所有で、廃車にする車両の一部の部品は再利用することを検討するということです。 車両の帳簿上の価格は、JR東日本の8編成分で118億円に上るということです。
週明けの首都圏を大混乱に陥れた、台風15号に対するJR東日本の「計画運休」。様々な悪条件が重なったとはいえ、なぜここまでの「大失敗」となってしまったのでしょうか。米国在住の作家で鉄道事情に詳しい冷泉彰彦さんが、自身のメルマガ『冷泉彰彦のプリンストン通信』でその原因を分析するとともに、どうすればこのような事態を回避できたのかについて考察しています。 台風15号における計画運休失敗、その原因は? 結論から申し上げますと、今回9月8日に関東地方に上陸した台風15号に関して行われた、JR東日本の「計画運休」は失敗でした。これだけ多数の駅で入場制限に追い込まれ、その場合に駅の外で長蛇の列が半日近く発生し、台風一過のフェーン現象による猛暑の中、過酷な状況に乗客を放置したというのは失敗以外の何物でもありません。 この問題に関しては、休業や自宅勤務を決断できなかった各事業所、事前に休校を決定できなかった学
たとえば、首都圏全域で在来線の計画運休を実施したJR東日本の場合、台風上陸前の9月30日時点では、台風通過後の翌朝から通常運転する予定だった。 しかし、未明にかけての風雨は想像以上に強く、安全点検実施後に始発から運転を始めることは難しいと夜中のうちに判断。保線員を添乗させてより詳細な全線の安全点検を行ってから運転再開するという方針に切り替えた。通常運転のための輸送力を通勤時間帯に確保できなかったのはそのためだ。 国交省鉄道局は「運転再開後に被害状況がわかるということがないように、支障を確実に発見する方法を検討することが必要」と語った。 東武は台風情報を考慮したが… 運転休止を表明しなかった東武鉄道も強風に倒木などの撤去作業に苦しめられた。同社は特急列車の一部運休を予定したが、台風接近後も通常運転を続けることを決めていた。営業区間の台風情報を考慮した上での判断だった。しかし、結果としては強風
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