千葉県東方沖で、地下のプレートの境界がゆっくりとずれ動く「スロースリップ」と呼ばれる地殻変動が起きていることが、国土地理院などの観測でわかりました。 過去にはスロースリップに伴って震度4前後の揺れの地震が起きていることから、気象庁は念のため、注意を呼びかけています。 気象庁によりますと、1月に入って千葉県東方沖周辺では小規模な地震が相次ぎ、2日の地震では千葉県で震度3の揺れを観測したほか、7日の地震でも震度3の揺れを観測しました。 国土地理院と防災科学技術研究所の発表によりますと、房総半島に設置しているGPSや傾斜計の観測点で、1月2日以降、地盤が通常とは逆の南東にずれ動く変化が捉えられているということです。この付近は、陸側のプレートの下に海側からフィリピン海プレートが沈み込んでいて、これらのプレートの境界がゆっくりとずれ動く「スロースリップ」と呼ばれる地殻変動が起きているということです。