ジュゴンがウミガメを連れて泳いでいる。米軍基地建設のため、埋め⽴てに向けた⼯事が始まった沖縄・辺野古に近い海。極秘映像を琉球朝⽇放送が⼊⼿した *この記事は英文でも公開しています。こちらへ。 美しいというより、ほのぼの 緊張しながら再生ボタンをクリックすると、それは、画面左側から大きな体を左右に揺らして、ゆっくりと登場した。国の天然記念物、ジュゴンだ。 人魚のモデルといわれるが、のんびり海中を泳ぐ姿は、美しいというよりも、ほのぼのとしていた。しかも、ウミガメをお供に連れて泳いでいたのである。 この映像は、独自取材で極秘に入手したものだ。長く封印されてきたこの映像を、一刻も早く世の中に伝えたいと前のめりになる気持ちは、ウミガメを連れて水中を浮遊するその姿をみたとたん、ふと緩んでしまった。 沖縄の海は、世界最北限のジュゴンの生息地である。今はわずか3頭が確認されているだけだ。海上に顔を出すジュ