福島大共生システム理工学類の研究グループが、福島県北塩原村の檜原湖近くにある沼で、新種とみられるカゲロウの一種を発見した。 カゲロウの仲間は、羽化した成虫の寿命が1日~1週間程度と短いが、今回発見した種は1時間未満と、さらに短命という。グループは、3月2日に猪苗代町で開かれる同大の研究成果報告会で発表する。 見つかったのは、全国各地の川などに生息する「ヒメシロカゲロウ」の一種。同大大学院の修士課程1年、増渕翔太さん(23)と、塘忠顕(つつみただあき)教授(昆虫比較形態学)らが2011年秋、裏磐梯の生態系の調査をしていた際に、檜原湖から東に数百メートルの沼で捕獲した。人が容易に立ち入れない場所という。 ヒメシロカゲロウはこれまで、国内で4種しか確認されていない。この時に捕まえたのは幼虫で、体長が約7ミリと、ほかのヒメシロカゲロウの仲間と比べて2倍近いのが特徴だ。その後の詳細な調査で、胸の形状