キックオフ2時間前の午前11時、日産スタジアムに到着。あいにく小雨混じりの天候だったが、入場口は長蛇の列が続いていた。天皇杯も高校選手権も終わり、国内サッカーは基本的にオフ。Jリーグ開幕までは、あと6週間待たねばならない。だが、単にサッカーに飢えているからといって、この寒空の下、これほどの観客が集まることはないだろう。22日、ここ日産スタジアムで「松田直樹メモリアルゲーム」が開催された。昨年8月4日、34歳の若さで急逝した、故・松田直樹氏の追悼試合である。 今回、この試合を取材しようと思ったのは、ちょうど松本山雅FCの本を執筆中だったからだ。周知のとおり、松田氏は16シーズンにわたり横浜F・マリノスでプレーした後、昨年に当時JFLだった松本に移籍。しかし15試合に出場しただけで、帰らぬ人となってしまった。今回、日本代表、横浜FM、そして松本、それぞれの時代のチームメートが一堂に会して追悼