当局も企業も被害を無視 2023年6月23日、サンタ・リタ・デ・リオ・クアルトにあるIDAラ・ヴィクトリア小学校の児童と教員は、吐き気をもよおすような化学薬品のにおいに気づいた。 「それはひどいものでした。我々は子供たちを外へ避難させたのですが、室内より外のほうがもっとにおいがきつかったのです。ほとんどの児童が数分のうちに過呼吸に陥りました」と語るのは、校長、ロザリン・シバハ・ゴメスである。 この学校は8月にも同じ事態に見舞われ、病院に搬送された児童と教員の数は、2つの事件をあわせて38人にも及んだ。 「ガーディアン」がコスタリカ国立大学の地域毒性物質研究所(IRET)と保健省の資料を調べたところ、この学校で見つかった農薬のほとんどが欧州では禁止されているものだと判明した(アメトリン、ダイアジノン、クロルピリホス、オキシフルオルフェン、テルブホス、カズサホス)。 農薬噴霧を担当するアグロイ