宇野常寛『ゼロ年代の想像力』読了したので、自分なりにまとめてみた。引用多し。 けど実家に帰省中でPCがないので構成しづらい。 また今度修正する。 ■ 消費社会の浸透とそれに伴う社会の流動性上昇の過程で、「大きな物語」が機能しなくなるポストモダン状況が進行する。平成不況の直中、一九九五年に起きた阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件は、成長時代の終焉と人々の実存への不安を浮き彫りにした。 もはや社会は「意味」や「価値」を与えてはくれない。社会的自己実現への信頼は低下したこの時代に、ある考え方が支配的になる。それは、「〜する」「〜した」こと(行為)ではなく、「〜である」「〜ではない」こと(状態)をアイデンティティとする想像力、自己像=キャラクターの承認を求める「引きこもり/心理主義」的傾向だ。 この「引きこもり/心理主義」的傾向は、一九九五年から二〇〇一年ごろまで支配的な想像力となる。またここからキ