将来がバラ色かどうかは、自分たち次第だ 世の中には、確かに可哀そうな境遇の人がいる。ひどく貧乏な家庭に生まれたり、その他いろんな苦難を背負っている人がいる。そういう人には大いに同情する。 でも、自分で自分の境遇に文句を言っても何にもならない。我々にできることは、与えられた運命のなかで最善の人生を全うする努力を続けることしかない。 戦争の真っただ中に青春時代を送り、ろくに学校に行くことができず、戦災を受け、空腹に耐え、今では想像もできないような苦難を経験した80代の人たちは、若いころきっとこう思っただろう。 「親の世代がバカだったから、戦争に負けて悲惨な状況になった。自分に責任はない」 その通りだ。その通りだけれども、それをいくら声高に叫んでも事態は好転しない。当時の若者はぐだぐだ文句を言うまえに(言いながらかもしれないが)、一生懸命頑張って戦後の経済成長を実現した。ソニー、京セラ、イトーヨ