ぼかりすが実現するもの 鍵盤楽器ができる人は、DTMソフト上でわざわざ音符を置いていくような手間はかけない。MIDIキーボードでさっと弾いて、それを編集して使う。ギタリストならば、自分で弾いたものを録音する。しかし、VOCALOIDは基本的に手入力。そこをショートカットしたいのだ。 「それなら自分で歌った方が早いよ」。そんな人にとって、Netぼかりすはきっと福音となるだろう。自分で歌ったボーカルを、初音ミクや鏡音リン・レン、巡音ルカ、がくっぽいどといったVOCALOIDの歌声に変え、細かい“調教”をしなくても、歌った通りに再現してくれるのだから。 「ぼかりす」(VocaListener)は、独立行政法人・産業総合研究所(産総研)の情報技術研究部門メディアインタラクション研究グループ 後藤真孝研究グループ長と、中野倫靖特別研究員らが開発した。歌声を聞き取って、その歌い方の特性をまねて歌声合成
VOCALOIDを使った歌唱ソフトは、ご存知の通り「中の人」によって音声キャラクターが変わってくる。 クリプトン・フューチャー・メディアのキャラクター・ボーカル・シリーズなら「初音ミク」が藤田咲、「鏡音リン・レン」が下田麻美、「巡音ルカ」は浅川悠が「中の人」だ。プロの声優さんの音声素材で歌唱合成するのがこのシリーズのセールスポイントでもある。 もしその音声素材を自分で作り、歌声合成をしてくれるソフトがあったらどうだろう? たとえば自分や友達の声を「中の人」にして、その声で好きな曲が作れるというソフトが。 それがニコニコ動画から生まれた「UTAU」という歌声合成ツールだ。作者はVOCALOID楽曲のクリエイター「飴屋P」として知られる飴屋/菖蒲(あめや・あやめ)さん。VOCALOIDとの一番の違いは、自前の音声素材が使えるフリーソフトであることだ。 ピアノロール式のシーケンサ画面にオブジェク
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