【カイロ時事】サウジアラビアのアブドラ国王は25日、立法権がない議会に当たる諮問評議会への女性の参加や、自治評議会（地方議会）の女性参政権を認めることを明らかにした。女性の権利が大きく制限されている保守的なイスラム国家サウジで、参政権が認められるのは初めて。 AFP通信によると、アブドラ国王は諮問評議会での演説で、地方議会選で女性の投票や出馬を認めると言明。今度の地方議会選の投票は29日に行われるため、その次の約4年後の選挙で女性の投票が実現する見込み。 一方、同国王は、国王任命制の諮問評議会についても「高位聖職者などとの協議で、次期諮問評議会への女性参加を容認することを決めた」と語った。 サウジでは、独裁政権が連鎖的に打倒されている民衆運動「アラブの春」に触発された女性の権利拡大要求が活発化。インターネットの交流サイト「フェイスブック」でもこうした声が広がっており、国王が改革に乗り
【カイロ＝平田篤央】イラクのシャハリスタニ石油相は４日、バグダッドで記者会見し、同国の原油確認埋蔵量を１４３１億バレルと発表した。これまでの１１５０億バレルより２４％多く、国際石油資本の英ＢＰの統計でイランを抜いて世界第３位となる。 イラクの原油埋蔵量は、１９９０年の湾岸危機以降の国際社会による経済制裁や２００３年のイラク戦争後の混乱のため、長く古い統計が使われてきた。今回の数字は、昨年の国際入札で参入した外国石油企業の協力で改めて調査した結果だという。 ＢＰによると、０９年末時点で埋蔵量世界第１位はサウジアラビアの２６４６億バレル。１７２３億バレルのベネズエラ、１３７６億バレルのイランが続く。 日本の石油資源開発（ＪＡＰＥＸ）はマレーシア企業と連合で、昨年１２月の入札で日本企業として初めてイラクの油田開発権を獲得した。
閉塞的な社会で、人々の関心がテレビというメディアに向かう。 そこに、海外の大手メディアも商機を見出しているが---。 イスラムの戒律に最も厳格なワッハーブ派を国教とするサウジアラビアでは、映画やナイトクラブなどの娯楽が禁止されている。そのため、テレビが数少ない貴重な娯楽となっている。人々は衛星放送やホームシアターなどの設備にお金を惜しまない。 「家にいるのがラクなの。好きな格好でいいし、夜更かしだってできる。たいてい米国の映画かホームコメディを見るだけだけど」 首都リヤドで医学を学ぶ女子学生ヌーラ・バハジャトはそう語る。エアコンのきいた部屋でどのハリウッド映画を見るかをめぐって、友人たちと白熱した議論が続いていた。 アラブの大手テレビ局MBCのマーケティング部長は、「テレビはもはやアラブ人家族の一員です」と言い切る。「人々を結束させたり、現実逃避させたり、社会に大きな影響を与えています」
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