クリントン氏の大統領選回顧録「What Happened (仮訳:何が起きたのか)」は今月米国で発売されたが、8月にオバマ前大統領は信託銀行ノーザン・トラストから約40万ドル(約4450万円)を受け取り、同行の顧客向けに講演を行ったと、事情に詳しい関係者が明らかにした。また先週には世界有数のプライベートエクイティ(PE、未公開株)投資会社カーライル・グループで、ホワイトハウスで過ごした日々について講演したと出席者2人が述べた。来週には投資銀行キャンター・フィッツジェラルド主催のヘルスケア会議で基調講演を行う。 オバマ氏はホワイトハウスを去ってから1年を待たずにウォール街に姿を現した。歴代の大統領がたどった、実入りの良い道を同氏も歩んでいる。もう大統領に立候補することはできないが、オバマ氏の言動は企業寄りの姿勢をめぐって二分された民主党で引き続き強い影響力を持つ。こうした金融機関での多額の謝