ストーリーエディターの役職で参加した『鋼の錬金術師』で、多くのファンを魅了した會川昇。 非常に早熟な書き手だった彼は、17歳で脚本家デビューし、20代後半でOVAブームを支える主力クリエイターとして活躍していた。 OVA時代から、濃厚な作風、仕事ぶりは際立ったものであり、傑作や異色作を数多く残している。 勿論『ハガレン』も、そんな作品のひとつだ。劇場版『鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』の公開を控えた彼に、今までの仕事暦、そして、脚本という仕事についてどんなふうに考えているのかについて、伺ってきた。 ―― この連載に登場してもらった人たちの中では、會川さんはキャリアの長い方で、あと2年でデビューから四半世紀になるんだよね。 會川 そうなっちゃいますね。ありがたい事だと思いますよ。 ―― 数も多いから、ひとつひとつの作品を細かく聞いていくわけにもいかないので、今日は総論的な話が聞ければいいな