エジプト・エルアリシュ(CNN) エチオピアやエリトリア、スーダンからエジプトのシナイ半島を経由してイスラエルに入国しようとした難民が、移植用の臓器を取り出すために殺害されていたことが明らかになった。 人権擁護団体「人権のための新世代財団」と「エブリワン・グループ」によれば、内蔵を抜き取られた難民の複数の遺体がシナイ半島の砂漠地帯で発見された。遺体には死の直前に開腹手術を受けたと見られる傷跡があり、臓器を取り出されて死亡した後、埋められたことが考えられる。 人権団体によれば、シナイ半島に暮らす一部の遊牧民はイスラエル入国を助ける対価として難民に多額の謝礼を要求。支払えなかった難民は強制労働や拷問、女性の場合には性的暴行の被害に遭っているという。ある関係者は、臓器売買にもこの遊牧民が関与していると指摘する。 世界保健機関(WHO)は先ごろ、エジプトは違法な臓器取引の中心地だと指摘した。かつて