配達の“遅れ”が少なくなる? 佐川急便の数年後:水曜インタビュー劇場(物流公演)(1/6 ページ) 街中を歩いていて、佐川急便のクルマをよく目にする。いや、ほぼ毎日見ているはずなのに、その光景が当たり前すぎて気づいていない人も多いだろう。それもそのはず、同社が1日で取り扱う荷物の数は400万~600万個にも達するからだ。 毎日、荷物を集めて、配達して……また荷物を集めて、配達して……。年間で換算すると、実に12億個。配達員が持つ端末と基幹システムの間には膨大なデータが飛び交うので、「担当者はさぞ大変だろうなあ」と想像がつく。実際、あまりにもデータが多いので「細かく分析することができなかった。よく分からない部分もあった」(同社)という。しかし、今の時代、それではいけない。これまで埋もれていた情報をなんとか活用することはできないかということで、2014年の春からビッグデータを本格的に活用し始め