現在位置: ホーム > 刊行物 > 日本労働研究雑誌 > 2016年 > 特別号 > 論文要旨「なぜ高学歴女性の就業率は低いのか?─男女別学歴ミスマッチの影響の日蘭比較」 日本労働市場の特徴に高学歴女性就業率の低さがある。育児等で離職した高学歴女性が労働市場に戻らないためであるが、その理由は日本では女性の学歴ミスマッチの賃金ペナルティが存在しているのではないか(自分の取得学歴よりも仕事に必要な学歴が低い仕事に従事すると( overeducation )、学歴に見合った仕事の人に比べ賃金が低くなるのではないか)。この命題につき学歴ミスマッチの賃金への影響を男女、パートタイム・フルタイム別、子どもの有無により差があるかという視点から分析した。結果は、日本は、 overeducation の賃金ペナルティが存在し、大卒パート女性の方が大卒フルタイム女性より賃金ペナルティが大きい