米大統領選で、共和党は不動産王のドナルド・トランプ氏、民主党はヒラリー・クリントン元国務長官が、候補者として正式指名を受けた。 米国は事実上の二大政党制であり、1853年に就任した第14代フランクリン・ピアース大統領以降、160年以上にわたって、民主党または共和党に所属する候補者だけが、本選挙に勝ち、大統領に就任している。 今後、何らかの大事件が起きない限り、2人のいずれかが第45代米大統領になる。 両候補が決定するまでには紆余(うよ)曲折あった。共和党は泡沫(ほうまつ)候補扱いだったトランプ氏が、国内外にさまざまな反感と不安を振りまきながら勝ち残った。 民主党も、泡沫と思われたバーニー・サンダース上院議員が最後まで健闘した。1年前には誰も予測できなかった。 泡沫扱いの候補者が予備選期間中に勢いを増し、最終的に大統領になることが米大統領選ではよくある。レーガン元大統領も、クリントン元大統領