【5月18日 AFP】この写真、そしてこの警察官には心底動揺した。目の前で、人が火だるまになっていた。フランス・パリ(Paris)でだ。しかも彼に非はなかった。私はシリア出身だ。シリアでは、警察は市民を守る存在ではない。デモ隊がいれば、実弾を撃ち散らす。これに対し、フランスの警察官がしたことといえば、催涙ガスを放ったことくらいだ。攻撃を受けていたのは警察側だった。 【関連写真】メーデーのデモ行進で炎に覆われた保安機動隊員ら この写真は今月1日、パリで行われたメーデー(May Day)のデモで撮影したものだ。私がここパリで暮らすようになって、1年余りになる。故郷のアレッポ(Aleppo)で戦闘の写真を撮っていた際に片目を失い、同地を離れざるを得なくなった。 フランスにやって来てから、フリーランスのカメラマンとして働いてきた。デモも数多く取材してきた。この日もパリ東部、レピュブリック広場(Pl