米IBMは、温水でも冷却できる水冷式のスーパーコンピュータを完成させた。 IBMがスイス連邦チューリッヒ工科大学(ETH Zurich)に納品したこのシステム「Aquasar」には、新しい冷却システムが搭載されている。 IBMが7月2日に発表したところによると、Aquasarは従来型の空冷式マシンと比べて消費エネルギーを最大40%低減でき、また、廃熱を大学内の建物の暖房に利用することでシステムの二酸化炭素排出量を最大85%減らせるという。 IBMの幹部によると、Aquasarは同社のスイスとドイツのエンジニアが「First-Of-A-Kind(FOAK)」プログラムの一環として、開発に取り組んできたものという。FOAKプログラムは、顧客のビジネス上の問題を解決するためにIBMの研究員と顧客が協力して研究するという取り組みだ。 今回のケースでは、解決すべきは電力消費量と冷却の問題だった。IB