(3)正義感、拙速でもノマド起業…から続く 《病児保育サービスを始めよう-そう決意して準備を始めた高亜希さん(33)。東京で病児保育サービスを行うNPO法人でインターンとして修業し、大阪に戻り、綿密な計画を錬り、人と資金を集め、ついに事業化にこぎ着けた。困っているお母さんたちの役に立ちたい。そんな思いから生まれたサービスのはずだった。しかし、サービスの利用者はいっこうに増えなかった。(阿倍佐知子)》「つぶれる!」増えぬ利用、半年後も5人! 「NPO法人ノーベル」を立ち上げ、平成22年2月、いよいよサービスを開始した。ところが、利用者はなかなか増えず、半年を過ぎても会員はわずか5~6人だった。 サービスを必要としている人は必ずいるはず。実際、東京では病児保育サービスが成り立っていた。総務省の「就業構造基本調査」(平成19年)によると、25~34歳の調査時点で無職だった女性に退職理由を尋ねると